舞台
(あらすじ―ちらしより) 「砂漠の音階は」は実在の科学者、中谷宇吉郎の、雪に捧げた人生を凝縮したいちにちのおなはしです。 中谷たちが完全なかたちの雪の結晶をつくりあげたその日にフォーカスをあて、希望を研究したひとたちの、あかるく、すこしだけ滑…
(あらすじ―公演の案内より) 1908年、ブラジルへの移民船、笠戸丸。 日本人少年ノイチは、ポルトガル移民のアンと恋に落ちる。 カーニバルの夜に人を殺してしまったノイチは、アンと先住民のチキノをつれて、 南米中を点々とすることとなる。 放浪の途中で散…
(あらすじ―ちらしより) 1948年 第二次世界大戦から3年弱が過ぎ、あの部隊に居た男達に一通の手紙が届く。 封筒の裏には「ここ」の住所と日時が記載されている。 差出人名無し。 その住所は旧陸軍軍医学校跡地。 現在は廃墟になった「ここ」に何故彼等は集め…
(あらすじ) 連敗街道まっしぐらの草野球チーム・ホケッツ。今日の対戦相手との試合も、立ち上がりからピッチャーはストライクが入らず、野手はエラー連発で、2回にして早くもいつもの展開。 そんな展開にホケッツの監督・秀吉はいつも以上にやる気が感じら…
(あらすじ) アパートの一室で男が一人自殺した。男の死んだ後の部屋を彼の兄と妻が訪れる。一見するとただの自殺。だが、遺体を引き取りに行ったら、男に戸籍がないため身元不明扱いになっており引き取る事が出来ない。死の前後に弟の周囲に出入りするあや…
(あらすじ) トワイライト王国は代々、成人した王家の長女が王女として国を治める伝統がある。王家の長女マーブルはもうすぐ19歳。来年には女王の地位を引き継ぐ資格を持つが、世間知らずの上に、王位に全く興味がない。 そんな彼女が19歳の誕生日の式典に魔…
(あらすじ―フライヤーより) 年下の男に交際を申し込まれ、ふった。後日、夫に呼び出されてやって来た若い男はひたすら詫びた後、「あれからすぐに彼女が出来ました」と打ち明ける。妻は夫に殺意を抱く。 (感想) 細かく切り刻まれたような印象をうけるような…
(あらすじ) 少し離れた場所に対峙する2つの「軍団」。一方には刑事達の「軍団」、そしてもう一方には、彼らと対立する謎の「軍団」。かつて刑事達の「軍団」の団長に壊滅させられた彼らは、団長の妹を人質に取って、アジトに引きこもっている。にらみ合う2…
(あらすじ―劇団サイトより) 2007年。 巨大な地下空間で共同生活をする若者たちがいた。 「地上では『戦い』が続いている―。」 彼らはやがて訪れる「来たるべき日」に向けて、日々心身の修養に励んでいる。 彼らは一体何者なのか。 革命の志士か犯罪者か…
(あらすじ―公演のチラシより―) 夏、東京、花火大会。 川沿いのマンションの屋上に集まり年に一度の花火を見る人たち。 それは、どこにでもある美しい花。愛 する幸せを知ってる花。いつかは枯れてしまう花。 すばらしい人生という花。 (感想) 佐藤治彦さ…
(あらすじ) ピンチさんの目の前には倒れたまま動かなくなった少女がいる。彼女はアカネという名前のピンチさんの娘で、ピンチさんがクビをしめてたせいで死んでしまってから、しばらく時間が経っている。 この状況を何とかしようと、彼女は海外に行った役…
(あらすじ) 2135年、核戦争によって一度は滅び去った地球。 その直前に宇宙に飛び立つ事により辛うじて滅亡を逃れた人類は、800年後再び地球へと帰還する。 核汚染された地球を、再び人類の住める惑星にするために大きな貢献をした老科学者・リサには、人生…
(あらすじ) ある夫妻が、久しぶりに入院している母親の看病に病院を訪れる。ところが目の前で、介護士の男が母親に性的いたずらをしているところを目撃してしまう。2人は激怒するが、何故か病院を変えようとはしない。 その次の日、その母親がベットごと行…
(あらすじ―劇団のサイトより引用) 日本海に面した小さな港町。 地元の夏祭りが終わると男は性格が一変していた。 医師の診断は脳の障害という曖昧なものだった。 彼の妻はすっかり人格の変わった夫に戸惑いを感じつつ、世話をする。 そして、結婚以来これほ…
オムニバス風の作品が4本で1時間半という形式は、私が前回に行った公演「おさびしもの」と同様なのですが、作風はちょっと変わった印象を受けました。笑いの要素は相変わらずなのですが、今回は作品全体に漂う哀愁というか、枯れた感じのする作品が多かった…
(あらすじ) 暗闇での芝居は、役者だけでなく裏方も過酷だ。舞台ばかりでなく、控え室やトイレまで真っ暗にし、その中を形や臭いを手掛かりに目当てのものを探す小道具や音響。観客の想定外の対応に振り回されながらも、時には覗き見根性から見学者と化す客…
(あらすじ) 今から100年後の日本。そこは兄を殺して、その妻を奪ったエロド王(中村まこと)の支配する世界。そんな彼の支配に不満を持つ人々は、学生運動やロックバンドのリーダー・イエスマン(山本聡司)のライブに集うことによって、王に対する反抗の意…
野田さんの戯曲は全く読んだことはないのですが、先日読んだ坂口安吾さんの本のあとがきにこの作品のことが触れられていて、面白そうだったので観にいってみることに。作品的には、野田さんのテキストを下敷きに独自の視点で再構成された作品のようです。も…
大堀こういちさんと温水洋一さんという芸達者な2人のゆるい、ゆるい2人芝居です。全体的にシュールで何がなんだか分からないけど、その訳の分からなさが馬鹿馬鹿しい仕上がりになっていました。始めにアイディアありきと言った感じで、それを無理にまとめず…
(あらすじ―CoRichより引用) 過去・現在・未来を同時通訳的にイメージした架空の世界を描く「〈連作〉アメノクニ」 ヤスマールの手によって完成した国史(神話)「フルコトフミ」。切られた戦争の火蓋。しかし、「アメノクニ」の巨大な力によって戦争が終結…
(あらすじ)「人はその場にいない人の話をする」高校時代の級友の葬式で久しぶりに一同に会した元映研の男女5人。彼等は亡くなった級友の話をする。人にとても恨みを買うような人間には見えなかったのに殺されるなんて…。 そんな話をしていた時、ふと出てき…
おそらくいつも観ている人達にとってはいつもの王者舘の作品なのでしょう。ただ、始めてみる自分にとってはとても新鮮な驚きを感じた舞台でした。 ストーリーは一見ありそうでない作品。作中、再三「途中から始まり、始まる前に終ってしまう話」というセリフ…
(あらすじ) 女子高生が行方不明になる事件が起こった。捜査を担当した刑事は、携帯電話の写真から、彼女はある街でいなくなった可能性が高いと推理する。 ちょうどそのころ、その街は新興宗教が流行していたり、ちょっと変わった工場に新しく女性が入って…
(あらすじ) 別々の場所で2件の交通事故が起こった。1件は女性が車の運転中に中年の男をはねたもの。そしてもう1件は今は車椅子での生活を余儀なくされた男が人をはねたもの。 この2件の事件の真相は?そして一体誰のせいなのか? 周囲の人間を巻き込みなが…
メタリック農家の葛木英さんとクロムモリブデンの板倉チヒロさんとによる、恋愛をテーマにした20分×4本のオムニバス風の舞台。役者さんも脚本も何気に豪華でこれだけ材料が揃えば面白くなるだろうと思いつつ、一見作風が全く異なる4人の作品をお2人がどう捌…
(あらすじ―公演のチラシより) ケルビンは研究のため惑星ソラリスにやって来ました。 すると死んだはずの妻ハリーが現われました。 驚いたケルビンはハリーをロケットに押し込み宇宙に放ちました。 先にソラリスに来ていたスナウト、サリトリウスによると、…
井上ひさしさん脚本、栗山民也さん演出のチェーホフの生涯をユーモラスに描いた音楽劇。井上さんのお噂はかねがね聞いていたので、まずは無事開演になって一安心です。私の座った席は2階の端っこの方だったので、果たしてちゃんと見えるのかちょっとだけ心配…
(あらすじ) この街には一つの都市伝説がある。それはこの街を走る最終電車の話。 その電車には自殺した女の自縛霊が現われて、乗客たちに「遊ぼう」と声を掛けてくる。そして、乗客の誰か一人が彼女の誘いに乗らない限り、電車はいつまでも次の駅に辿り着…
(あらすじ―公演のパンフレットより) 高価買います、死人の写真街にばら撒かれた奇妙なビラ。 そしてある男が始めた不思議な商売。 「成仏できずにいる幽霊の身元、集めた写真から突き止めましょう」 混乱する街。なびく民衆。 目に見えないものを巡って右…
(あらすじ−公演パンフレットより) 数年前、寝たきりの父親をひとりで寝取った兄は、介護による虚脱状態で、社会復帰ができないでいる。それどころか、子どもの頃にいじめた同級生がいつ復讐にやって来るかと、おびえて暮らす毎日だ。 広い敷地の屋敷では、…