舞台

東京デスロック「その人知らず」@こまばアゴラ劇場

この公演を以って、「東京」での公演活動が休止になるらしい「東京」デスロック。劇場の支援会員のチケットもまだ残っているし、という軽い気持ちで行ったのはいいのですが、公演時間が休憩時間も含めて3時間ぐらいらしいとのこと。翌々日からの仕事に差支え…

「新年工場見学会」@アトリエヘリコプター

「五反田団」と「ハイバイ」周りの人達が集って出し物を上演したり、獅子舞らしきものが登場したり、バンドの生演奏があったりと、正月気分満載の2時間半たっぷりのイベント。毎年恒例らしいのですが、隣では、去年のワークショップで大変お世話になった六尺…

印象に残った作品2008

新年も明けてしまいましたが、どうも今一つ年を越した気分にならないので、今更ながら去年を振り返ってみようと思います。去年は観劇数を減らして、その分戯曲を読もう、本はもうちょっと新刊を読もう、そして映画を見ようとか、いろいろなことを考えたので…

五反田団といわきから来た女子高生「あらわれる、飛んでみる、いなくなる」@アトリエヘリコプター

高校時代に観た演劇部の舞台がこの世のものとは思えない位のつまらなさで、その時のショックから10数年間舞台が観れなかった自分。もし、高校時代にこんな作品が観れたとしたら、自分の人生も、もうっちょっとだけまともなものになったのかもしれない、そん…

親族代表THE LIVE「(発電所)」@THEATER/TOPS

嶋村太一さん、竹井亮介さん、野間口徹さんの3人のコントユニット、親族代表の久々の公演。個人的に「やっと!」と思っていた矢先の嶋村さんのケガによる降板があったのはとても残念ですが、今回は4人の代役を立ててのコントオムニバスの5本立て。豪華脚本陣…

tsumazaki no ishi「SHEEP FUCKER'S EXIT」@ザ・スズナリ

(あらすじ) 自己啓発セミナーLSDは、幹部達の思惑通りに会員が集らない上に古い会員に逃げられてしまい、経営が立ち行かなくなってしまう。その場しのぎでヤバイ筋にも金を借りてしまい、借金で首が回らなくなってしまい追い詰められてゆく。 彼らはセミナ…

ジェットラグプロデュース「投げられやす〜い石」@新宿ゴールデン街劇場

(あらすじ) 美大の学生の山田(山中隆次郎)にとって佐藤(岩井秀人)はあこがれの存在だった。絵を燃やしてそれを作品だと言い切ったり、彫刻をすれば目の前の木々の方がいいと言い、誰にも認められていない山田に絵を描けと言ってくれるのも佐藤だけだった。 …

reset-N「繭」@シアター・トラム

(あらすじ―フライヤーより) 西の宮殿にその人は住んでいる 東の都が放射能の風を受けてからのことだ海をこえて始めた戦争が 海をこえて帰ってくる人口が減っていく ふりむくとひとりになっているこんな時だから仕方ない こんな世の中だからやむを得ない その…

MU「愛の続き/その他短編」@下北沢OFF・OFFシアター

最近、いろいろな所で話題になっていたので、ちょっと気になっていたハセガワアユムさんの演劇ユニット「MU」。チラシとキャストが妙に気になったので観に行ってきました。今回の公演は1公演あたり2作品×2プログラム=全部で4作品という公演プログラムだった…

ニブロール「ロミオORジュリエット」@世田谷パブリックシアター

「観ていないので良く分からない」という自分自身の不勉強のせいもあってか、コンテンポラリーダンスには苦手意識を感じる私なのですが、そんな私でも何故か不思議と観てしまうがニブロールの公演。映像や音楽や衣装といったダンス以外の部分での見所の多さ…

デス電所「残魂エンド摂氏零度」@ザ・スズナリ

(あらすじ) 未来の世界では人々の争いが絶えなかった。 現実の世界では国家は次々と滅んでいき、それを滅ぼした国家をテロリスト達が転覆しようと企んでいる。 一方ではネットの世界はますます進化が進み、とうとうアンドロイド型のハードが開発される。 親…

KAKUTA「目で見て嘘をつけ」@シアタートラム

(あらすじ) 地方の海沿いの都市にあるそば屋を訪れる一人の男。その店の店主の友人の男は、訳あって会社を辞めたため今は無職で、友人の好意でしばらくそこにお世話になることになっていた。そのそば屋で店主の家族に紹介されたり、二人の共通の友人とその妹…

青年団「火宅か修羅か」@こまばアゴラ劇場

(あらすじ) 部員が事故で亡くなってから十三回忌の時期に偶然同窓会で集った、高校のボート部のOB達、どこか訳ありの雰囲気の男女の客、経営者姉妹、そんな人々が出入りする地方にある旅館のロビー。その旅館で執筆を続ける作家とそれを待つ編集者。 その旅…

スロウライダー「手オノをもってあつまれ!」@THEATER/TOPS

(あらすじ) 舞台は未来の九州南端の港湾都市の団地。アメリカが滅亡してしまい石油が枯渇してしまったこの世界で生き延びるため、その間唯一地元を支えてきたともいえる黒糖メーカーが、石油に変わる新しいエネルギー資源を開発しているブラジル系企業に合併…

クロムモリブデン「スチュワーデスデス」@駅前劇場

(あらすじ) 「悩みから開放してあげる」と言って女性を殺した殺人鬼の男が、死刑を宣告された瞬間昏睡状態になってしまった。そのせいで刑の執行が出来なくなってしまった遺族は殺し屋に男の暗殺を依頼する。ただ、かれが意識のないうちに苦しまずに死ぬのが…

2007印象に残った作品10

ここ数日、メモを見ながら今年を振り返っていたのですが、とうとう観劇数が年間100超えてしまいました。(101公演) 2年前の今頃にはこんなことになるとは全く想像してもいなかったのですが、とうとう深みにはまり込んで抜け出せなくなってしまった感がありま…

シベリア少女鉄道「俺達に他意はない」@赤坂RED THEATER

(あらすじ−この劇団の場合、全く意味がないと思いますが) ビルの中にある喫茶店で待ち合わせをする人達。あいにく外はすごい暴風雨で、電車も停まっていたり大幅に遅れていたりしていて、待ち合わせの人間はその場にやってくる気配がない。そんな時に、喫茶…

NYLON100℃「わが闇」@本多劇場

(あらすじ) 31年前に小説家の父を始め、母と三人の姉妹と、父の書生の一家が、人口1000人に満たない村に引っ越してきた。 長女は10歳で小説家としてデビューを果たし、世間から注目を受ける。そのせいか父は長女の文学的才能を嫉妬し、親の愛情をもっぱら次…

劇団、本谷有希子「偏路」@紀伊国屋ホール

(あらすじ) 父親と一緒に亡くなった祖母の実家にやって来た、女性・若月。彼女は、東京で9年間演劇をやっているが、いまだに目が出ない。そんな彼女は自分から実家にやって来たのに思いっきりよそよそしいし、そもそも実家の叔母たち一家のようなハートフ…

グリング「Get Back!」@ザ・スズナリ

(あらすじ―公式サイトより) 舞台は、山間部にある民泊施設。 都会を捨て、ロハス的な生活に憧れる人々が集う宿。 雪がもうすぐ降ろうという頃、とあるグループが宿を訪れた。 女が2人に男が1人。 彼女らの訪れは、やがて、おだやかな日々を壊していく。 …

ヨーロッパ企画「火星の倉庫」@サンモールスタジオ

(あらすじ) 世界各国からさまざまなものが集る港の倉庫。そこで働く男が一人の女性に恋をする。その女性は彼と同僚の行きつけの飲み屋の女の妹。 同僚達は、たまたまそこの居合わせた姉と一緒に彼の恋の成就を手助けするために、同僚が妹を襲ってそれを男…

あひるなんちゃら「未来ルルルルルル」@王子小劇場

(あらすじ) 今から一万年後の荒野。目覚めた3人の男達。彼らは冷凍睡眠で眠っていて、目覚めた時にはもう未来だった。 未来なんだから、眠る前ときっとどこか違うのだろうと思ったら、そんなに目新しいできこともなく、拍子抜けする3人。ただ、普通の人間だ…

パラドックス定数「東京裁判」@Pit北/区域

東京裁判とは―公演当日のチラシより 正式には「極東国際軍事裁判」。起訴日は昭和21年4月29日。 占領軍の統治機関であるマッカーサー司令部が作成した「極東国際軍事裁判条例」に基づき、戦争犯罪人が起訴された。 起訴されたのは、いわゆる「A級戦犯」と呼…

劇団桃唄309「三つの頭と一本の腕」@こまばアゴラ劇場

(あらすじ―フライヤーより) 民話や地方の習俗を収集研究するアマチュアのグループ。 怪死した仲間の足取りを追うなかで、因習、民話、伝承、 そして律令国家成立の頃にまで遡る確執の世界に巻き込まれていく。 東京、そして福島県の旧家を舞台に繰り広げら…

メジャーリーグ+庭劇団ペニノ「野鴨」@THEATER1010

イプセンの戯曲を、笹部博司さんの企画・原案、庭劇団ペニノのタニノクロウさん演出、石田えりさん、手塚とおるさん、保村大和さんを始めとした豪華キャストによって上演された作品。私はイプセンの作品の舞台を観るのは始めてですが、個人的に一番の興味は、…

team申「抜け穴の会議室」@赤坂RED THEATER

(あらすじ) ベッドの上で寝ている一人の男。男が目を覚ますとそこは今まで見た事もない光景が。そればかりかさっきまで寝たきりで動く事さえ出来なかったのに、立ち上がって普通に動く事さえできる。自分の何故こんなとこに居るのか、そもそも何者かも全く思…

世田谷パブリックシアター10周年記念公演「審判」@シアタートラム

日曜日に行われた公演に行ってきました。この公演、カフカの長編小説「審判」「アメリカ」の2作交互上演で、私は来週の文芸漫談とセットで見ようと思い、「審判」の方を観劇。考えてみたら小説、舞台、トークと短期間全く同じ作品で異なる表現方法で3度も触…

ONEOR8「ゼブラ」@THEATER/TOPS

(フライヤーより) 葬式の時、いつも考えることがある。 部屋を囲った白黒の幕が、シマウマを連想させるのだ。 でっかいシマウマの横で自分がお焼香をしてると思ったら、 なんだかおかしくてたまらなくなる。 参列者は皆ゼブラカラーの服を着て、シマウマ様…

五反田団+演劇計画2007「生きてるものはいないのか」@こまばアゴラ劇場

(あらすじ) 喫茶店での男一人と女二人の会話。一人の女は彼と結婚したがっていて、もう一人の女は結婚したくはないけど、妊娠していて子供のために養育費を要求している。この状況に男はうろたえるばかりで、場の雰囲気も全く読めずに見事に役に立たない。…

猫のホテルプレゼンツ 表現さわやか「ポエム」@駅前劇場

最近テレビでも活躍の多い、池田鉄洋さんの劇団内コントユニットの公演。一応、ダメ男が一目ぼれした女の子にその思いを伝えるというストーリー。なのですが、始まりと終わりだけは一応それらしい話があるのですが、基本的にはシュールなネタやヘンなキャラ…