東京デスロック「その人知らず」@こまばアゴラ劇場

この公演を以って、「東京」での公演活動が休止になるらしい「東京」デスロック。劇場の支援会員のチケットもまだ残っているし、という軽い気持ちで行ったのはいいのですが、公演時間が休憩時間も含めて3時間ぐらいらしいとのこと。翌々日からの仕事に差支え…

「新年工場見学会」@アトリエヘリコプター

「五反田団」と「ハイバイ」周りの人達が集って出し物を上演したり、獅子舞らしきものが登場したり、バンドの生演奏があったりと、正月気分満載の2時間半たっぷりのイベント。毎年恒例らしいのですが、隣では、去年のワークショップで大変お世話になった六尺…

印象に残った作品2008

新年も明けてしまいましたが、どうも今一つ年を越した気分にならないので、今更ながら去年を振り返ってみようと思います。去年は観劇数を減らして、その分戯曲を読もう、本はもうちょっと新刊を読もう、そして映画を見ようとか、いろいろなことを考えたので…

カフカ「流刑地にて―カフカコレクション」

流刑地にて―カフカ・コレクション (白水uブックス)作者: フランツカフカ,Franz Kafka,池内紀出版社/メーカー: 白水社発売日: 2006/07/01メディア: 新書購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログ (16件) を見る

五反田団といわきから来た女子高生「あらわれる、飛んでみる、いなくなる」@アトリエヘリコプター

高校時代に観た演劇部の舞台がこの世のものとは思えない位のつまらなさで、その時のショックから10数年間舞台が観れなかった自分。もし、高校時代にこんな作品が観れたとしたら、自分の人生も、もうっちょっとだけまともなものになったのかもしれない、そん…

プレ再開してみます

多忙だったり心身ともに疲れきってしまったため、演劇の感想が追いつかなくなってし続けていくモチベーションを見事なまでに喪失して、逃げるように一時中断していたのが今年の冬。一度辞めてしまうと、再開するきっかけがどうしても見つからずダラダラとし…

親族代表THE LIVE「(発電所)」@THEATER/TOPS

嶋村太一さん、竹井亮介さん、野間口徹さんの3人のコントユニット、親族代表の久々の公演。個人的に「やっと!」と思っていた矢先の嶋村さんのケガによる降板があったのはとても残念ですが、今回は4人の代役を立ててのコントオムニバスの5本立て。豪華脚本陣…

tsumazaki no ishi「SHEEP FUCKER'S EXIT」@ザ・スズナリ

(あらすじ) 自己啓発セミナーLSDは、幹部達の思惑通りに会員が集らない上に古い会員に逃げられてしまい、経営が立ち行かなくなってしまう。その場しのぎでヤバイ筋にも金を借りてしまい、借金で首が回らなくなってしまい追い詰められてゆく。 彼らはセミナ…

ジェットラグプロデュース「投げられやす〜い石」@新宿ゴールデン街劇場

(あらすじ) 美大の学生の山田(山中隆次郎)にとって佐藤(岩井秀人)はあこがれの存在だった。絵を燃やしてそれを作品だと言い切ったり、彫刻をすれば目の前の木々の方がいいと言い、誰にも認められていない山田に絵を描けと言ってくれるのも佐藤だけだった。 …

スカイフィッシュの捕まえ方~国内編~

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水野敬也、小林昌平、山本周嗣「ウケる技術」

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水野敬也「夢をかなえるゾウ」

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水野敬也講演会「天才の倒し方」@紀伊国屋ホール

飛鳥新社の「夢をかなえる象」が大ヒット中の水野敬也さんの講演会に行ってきました。実は私は「ウケる技術」は読んだのですが、「夢をかなえる〜」の方はまだ未読。ただ自他共に認める凡人である私にとっては、このタイトルをあの水野さんが講演するという…

reset-N「繭」@シアター・トラム

(あらすじ―フライヤーより) 西の宮殿にその人は住んでいる 東の都が放射能の風を受けてからのことだ海をこえて始めた戦争が 海をこえて帰ってくる人口が減っていく ふりむくとひとりになっているこんな時だから仕方ない こんな世の中だからやむを得ない その…

MU「愛の続き/その他短編」@下北沢OFF・OFFシアター

最近、いろいろな所で話題になっていたので、ちょっと気になっていたハセガワアユムさんの演劇ユニット「MU」。チラシとキャストが妙に気になったので観に行ってきました。今回の公演は1公演あたり2作品×2プログラム=全部で4作品という公演プログラムだった…

ニブロール「ロミオORジュリエット」@世田谷パブリックシアター

「観ていないので良く分からない」という自分自身の不勉強のせいもあってか、コンテンポラリーダンスには苦手意識を感じる私なのですが、そんな私でも何故か不思議と観てしまうがニブロールの公演。映像や音楽や衣装といったダンス以外の部分での見所の多さ…

デュラス「愛人」

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いとうせいこう×奥泉光「文芸漫談シーズン2」@北沢タウンホール

参加するのもこの日で6回目なのですが、今回に限っては行こうかやめようかかなり悩みました。それは日程的な問題ではなく、今回のテキストはデュラスの「愛人」だったため。前回の最後で「苦手」と言っていた奥泉さんではないのですが、あらすじを読んだ段階…

デス電所「残魂エンド摂氏零度」@ザ・スズナリ

(あらすじ) 未来の世界では人々の争いが絶えなかった。 現実の世界では国家は次々と滅んでいき、それを滅ぼした国家をテロリスト達が転覆しようと企んでいる。 一方ではネットの世界はますます進化が進み、とうとうアンドロイド型のハードが開発される。 親…

KAKUTA「目で見て嘘をつけ」@シアタートラム

(あらすじ) 地方の海沿いの都市にあるそば屋を訪れる一人の男。その店の店主の友人の男は、訳あって会社を辞めたため今は無職で、友人の好意でしばらくそこにお世話になることになっていた。そのそば屋で店主の家族に紹介されたり、二人の共通の友人とその妹…

青年団「火宅か修羅か」@こまばアゴラ劇場

(あらすじ) 部員が事故で亡くなってから十三回忌の時期に偶然同窓会で集った、高校のボート部のOB達、どこか訳ありの雰囲気の男女の客、経営者姉妹、そんな人々が出入りする地方にある旅館のロビー。その旅館で執筆を続ける作家とそれを待つ編集者。 その旅…

梅田望夫、平野啓一郎「ウェブ人間論」

今月行く、「夕学五十講」の平野さんの講演会の予習の一環として読んだのですが、なかなか刺激的な内容でいろいろと勉強になりました。 この本を読んだあとに平野さんの「あなたが、いなかった、あなた」を読んでいると、「ウェブ時代にどうすれば小説は生き…

今後のこのブログについて

普通の日記から始めて、いつの間にか読書感想文になり、最近では観劇記兼イベント関係の感想と化してしまったこのブログ。最初は自分の文章の訓練のためという、ごくごく初歩的な理由で書き始めたのですが、いつの間にか大きく趣旨が変わってしまったため、…

スロウライダー「手オノをもってあつまれ!」@THEATER/TOPS

(あらすじ) 舞台は未来の九州南端の港湾都市の団地。アメリカが滅亡してしまい石油が枯渇してしまったこの世界で生き延びるため、その間唯一地元を支えてきたともいえる黒糖メーカーが、石油に変わる新しいエネルギー資源を開発しているブラジル系企業に合併…

クロムモリブデン「スチュワーデスデス」@駅前劇場

(あらすじ) 「悩みから開放してあげる」と言って女性を殺した殺人鬼の男が、死刑を宣告された瞬間昏睡状態になってしまった。そのせいで刑の執行が出来なくなってしまった遺族は殺し屋に男の暗殺を依頼する。ただ、かれが意識のないうちに苦しまずに死ぬのが…

2007印象に残った作品10

ここ数日、メモを見ながら今年を振り返っていたのですが、とうとう観劇数が年間100超えてしまいました。(101公演) 2年前の今頃にはこんなことになるとは全く想像してもいなかったのですが、とうとう深みにはまり込んで抜け出せなくなってしまった感がありま…

シベリア少女鉄道「俺達に他意はない」@赤坂RED THEATER

(あらすじ−この劇団の場合、全く意味がないと思いますが) ビルの中にある喫茶店で待ち合わせをする人達。あいにく外はすごい暴風雨で、電車も停まっていたり大幅に遅れていたりしていて、待ち合わせの人間はその場にやってくる気配がない。そんな時に、喫茶…

NYLON100℃「わが闇」@本多劇場

(あらすじ) 31年前に小説家の父を始め、母と三人の姉妹と、父の書生の一家が、人口1000人に満たない村に引っ越してきた。 長女は10歳で小説家としてデビューを果たし、世間から注目を受ける。そのせいか父は長女の文学的才能を嫉妬し、親の愛情をもっぱら次…

劇団、本谷有希子「偏路」@紀伊国屋ホール

(あらすじ) 父親と一緒に亡くなった祖母の実家にやって来た、女性・若月。彼女は、東京で9年間演劇をやっているが、いまだに目が出ない。そんな彼女は自分から実家にやって来たのに思いっきりよそよそしいし、そもそも実家の叔母たち一家のようなハートフ…

海堂尊「死因不明社会」

海堂さんのベストセラー小説「チームバティスタの栄光」が書かれた背景がこれを読むとよく分かります。解剖のありかたから日本の医療の問題点がこれでもかというくらい凝縮されていて、読んでいるとやや暗澹たる気分になりました。 isbn:9784062575782:detail