2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

沢木耕太郎「紙のライオン−路上の視野」

この作品は文庫では全3巻になっており、実は3巻目を読み終わった後、感想文を書くために1巻目にあたるこの作品をもう一度読み返しました。何かこの作品の感想をきちんと書かないと、沢木さんの作品から始まって、先日、日清食品のトークイベントに行った…

先日日記で書いた村上春樹さんの本ですが、「そうだ村上さんに聞いてみよう」のパート2で、「これだけは、村上さんに言っておこう」(ISBN:402272319X )というタイトルで3月上旬(早い所だと8日頃)に発売予定だということが分りました。楽天ブックスで…

だましだまし使っていたプレステ2がとうとう壊れてしまったので買い替えることにしました。考えてみたら買ってからもう五年近く使っていたのですから、良く持った方だと思います。贅沢をいうとプレステ3が出るまでは何とか持ちこたえて欲しかったのですけ…

キャラメルボックス「賢治島探検記」@シアターモリエール

(頭の方はただのグチになっています。興味のない方は読み飛ばしてください) 25日付けの日記になっていますけど、実は更新をしているのは翌日の26日です。キャラメルのホームページの方に感想を書いていたのと、どうやって書いたらいいのか悩んでいたら…

宮沢賢治「新編 風の又三郎」

実は瀬名秀明さんの本と並行して読んでいたので、読んでいる途中にものすごく不自然な気分になるのかと思っていました。けど、自分でも予想外だったのですけど、意外と不自然さがなかったです。賢治の作品というのは一言で語りつくせない多様な顔を持ち、そ…

先月末から続いていた宮沢賢治の文庫三冊を読むというノルマにようやっとケリがつきました。単なる自己満足とは言え、読み終わった後には達成感があるだろうと思っていたのですけど、そういった気持ちは全くと言っていいほどなく、あるのは徒労感ばかりでし…

SWITCHイベント「日清食品“NO BORDER summit”」@紀伊国屋サザンシアター

先日日記で書いたとおり紀伊国屋ホールでやったSWITCHのトークイベント“NO BORDER summit”に行ってきました。第一部は写真家の石塚元太良さんと、小林紀晴さんと俳優の伊勢谷友介さんの三人で「体感されるNO BORDER」というテーマによるトークセッションが行…

飯嶋和一「汝ふたたび故郷に帰れず」

私達は何故ボクシングという憎んでもいない相手を殴りあう競技にこんなにも魅了されてしまうのか、そしてそんなボクシングにボクサー達を駆り立てていくものは何なのか?この作品は小説にも関わらずそんな謎に鋭く迫っている作品です。稀有な才能を持ちなが…

半病人の私が大丈夫かよ、と心配したくなってしまうくらい現在職場で病気が蔓延しています。先週末は風邪で一人早退で、昨日はインフルエンザで休みが一人と具合が悪くて早退が一人とすっかり野戦病院と化しています。こういう時に限って取引先からの問い合…

知り合いに、サムライTVでやった「マッスル」を録画したビデオを貸してもらってまとめて見ていました。本家の「ハッスル」よりよっぽど面白かったので、おかげですっかりハマってしまいました。プロレスのお約束とか楽屋ネタとかが分からない人にはつらい…

冬目景「冬目景画集 羊のうた」

原画展を見終わったあとにしまってある場所から引っ張り出して、久しぶりに読み返してみました。やっぱり凄いなあって思いますし、画集に載っている作品をナマで見たんだということに、ちょっとだけ感慨深いものがありました。 ISBN:4344802276:DETAIL

冬目景さんの原画展に行く

表参道でやっていた冬目景さんの原画展に行ってきました。冬目さんの原画展は去年の冬に引き続いてで、去年行った時もかなり良かったので、今回楽しみにしていました。去年私が行った時には比較的すんなり入れたので、今回も大丈夫だろうと思っていたのです…

宮沢賢治「注文の多い料理店」

先日読んだ「銀河鉄道の夜」に収録されていた作品と比較すると、岩手県の自然や生き物や暮らしている人々の姿がいきいきと描かれている作品が多かったのですが、逆にそのせいで、自分の今住んでいる場所とのギャップにと迷ってしまい、作品の情景を上手くイ…

私にしては珍しく気合を入れてチケットを取った、キャラメルボックスの「賢治島探検記」の公演を来週見に行く予定なので、これを機会にそれまでに新潮文庫の宮沢賢治の作品を三冊読もうと思い、先月末から読み始めています。今日ようやっと2冊目を読み終え…

先日カップヌードルを食べていた時に、勢いでスイッチパブリッシングで応募していた日清カップヌードルのトークイベントに申し込んだらどうやら当たってしまったようです。正直、当たるとは全く思っていなかったので予定も入れてしまったし、コンディション…

銀のエンゼル

冒頭のシーンが唐突で一体何の映画なのか分からなくて不安だったり、笑わせたいシーンが狙いは分かるんだけどあざとすぎて笑えなかったりしたため、最初の二十分位は失敗作だったかなあと、ものすごく不安でした。ただ、北海道の自然の映像シーンの美しさや…

COMPOSER 響き続ける旋律の調べ

ベートーベンの第九に誕生にまつわる話をNACS流に解釈した作品。ベートーベンと義理の息子との親子愛や、モーツァルトとシューベルトを含めた三人の因縁や、絶望の行き着く先の希望とは何かなど、シリアスで重いテーマに適度なお笑いを混ぜて演じられるステ…

LOOSER 失い続けてしまうアルバム

ストーリー自体はものすごくハチャメチャで、役者が五人しかいないためにかなり力わざの展開も見られるのですけど、その強引さがかえって強烈なエネルギーを生んでいて、そこから生み出されるパワフルな舞台に圧倒されてしまいました。大泉洋さんの芝居が見…

本当に今更なのですがここの所なぜか大泉洋が役者なのか、舞台俳優なのか、バラエティタレントなのか、それとも声優なのか、ただのお笑いのひとなのか……いったい何者なのかが気になってしまって仕方なく、じゃあ作品を見てみようということで、作品を借りて…

桜庭一樹「ブルースカイ」

去年トークショーに行ってから、個人的にもの凄く肩入れしている作家さんなのですけど、この作品については期待が大きかっただけに、正直期待ほどではなかったなあ、というのが一読して真っ先に感じた感想です。この物語は、中世ヨーロッパのドイツ、近未来…

テンションの上がらない時に限って概して良くないことが起こるもので、長年使っていた我が家のプレステーション2がとうとうぶっ壊れてしまいました。最初はケーブルの調子が悪いだけかと思っていたのですが、ケーブルを買い換えても直らず、どうやら本体の…

恩田陸「ドミノ」

本書を読む前に「27人と1匹の登場人物が、時にはすれ違い、時には交差しつつ進行するパニックコメディ」という大雑把な内容を最初に聞いた時、以前やった「街」というゲームを連想したのですけど、実際に読んでみたら、その考えはいい意味で裏切られました。…

世間的にはどうか分かりませんが、自分の中では昨日からオリンピックが始まったと言うのにいま一つ盛り上がってきません。気が付いたら開会式も全然見ていませんし、いつやっていたかさえ気が付きませんでした。見たら見たで、多分自分なりに盛り上がるので…

いかレスラー

着ぐるみのイカが主人公ということといい、ライバルがたこレスラーにシャコボクサーということといい基本的には馬鹿馬鹿しくなるくらいベタな話なのですけど、いきなり人間以外の存在になってしまったものの悲哀とか、ヒーローとはどうあるべきなのかといっ…

久しぶりに芝居でも見に行こうと思い、公演のチケットを購入するために10時前にチケットぴあに行ったら、もうすでに30人以上並んでいてびっくりしました。今週号のWeeklyぴあをチェックした時にはそんな大きな公演はなかったハズだし、並んでいる…

土屋賢二「ツチヤ教授の哲学講義」

昔は、自分の人生をあまり深く考えずに生きていたせいもあり、哲学に全く興味がなかったのですが、ある時、自分の存在や自分を取り巻く周囲のものに疑問を感じてしまい、何か指針になるようなものが欲しい、と思った時期があります。けど、宗教のように神様…

昨日は、また病院の診断があり、レントゲンから始まって皮膚科と整形外科の診断を受け、そのあとに採血と尿検査があったため、午前中は病院の建物中を文字通り駆けずり回ることになりました。最初はそれほどでもなかったのですが、最後のほうは待合室で本を…

土屋賢二さんの講演会のメモから

先日行った講演会の内容を自分なりにまとめてみました。あくまでも私のメモに基づいてのものですので、私の主観が入ってしまったり、内容が上手く拾えなかった部分がありますので、その旨はご容赦ください。(テーマ)「いかに生きるべきか?」(本題に入る…

[ビデオ]ラーメンズ第十四回公演「Study」

テンションが今ひとつ上がらなかったので、なんか笑えるものを、と思って借りたのですけど正解でした。実はラーメンズのビデオは初めて見たのですが、少しくど目ながらも、計算され練りこまれたステージは破壊力抜群で、かなり笑わせてくれました。 ASIN:B00…

土屋賢二さんの講演会に行く

今日は、三省堂書店で行われた、土屋賢二さんの講演会に行ってきました。エッセイのノリで軽めの話をするのか、それとも講義の感覚で哲学の話をするのか、どういう切り口で話をされるのか楽しみでしたが、最初のうちは風邪をひいたことや、チューインガムを…