2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

1月中旬から下旬にかけて多忙の上、体調が崩れ気味だったのですけど、仕事も体調の方も少しだけ1段落つき一筋の光明が見えてきました。そんな時に、「ノロウィルスの疑いがあって、病院でオーケーが出るまで出勤できないのでヒマだから」という理由で、わが…

青年団リンクサンプル「シフト」@アトリエ春風舎

(あらすじ) 東京で知り合った女性と結婚し、婿養子に入った男。幸せいっぱいな気分でやってきたはずの彼だが、その町や家族は、彼の日常感じているあるべき姿とはかけ離れている。 自宅に当たり前のようにやってくる怪しい男、子供を作ることをひたすらに…

Title 2007年2月号

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佐藤友哉「フリッカー式」

ショッキングなシーンの使い方や描写なんか見ていても、基本的にはものすごく安易で下世話なんだと思います。ただ、それだけでは切り捨てきれない引きつけられ、一気に読ませてくれる部分があるなとも同時に感じました。 分かる人にしかその面白さが理解でき…

ヒトラー最期の12日

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メゾン・ド・ヒミコ

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最近、多忙のため更新が滞りがちになってしまっています。書きたいことがあるときに限って忙しくて書くべきことが書けないというのも考えものです。最近借りてもなかなか見終わることのできなかったDVDを見終ることが出来たのが、数少ない救いだったように感…

劇団鹿殺し「僕を愛ちて。」@シアターグリーンBOX in BOX THEATER

(あらすじ) 釧路の湿原の近くに住む、哲太郎、哲次郎の3歳違いの兄弟。彼等が10代の時に、父は行方不明になり、母は沼で首を吊って死んでしまった。それ以来、兄は鶴の世話を口実に社会に出ることを拒み続け、弟は死んだ母の「何にでもなれる」という言葉…

KAKUTA「甘い丘」@シアター・トラム

(あらすじ) 町外れの丘の上にポツンとあるサンダル工場。そこの労働条件は劣悪な上に、夏になると暑さのせいで強烈なゴムの臭いを放ち、冬は凍えるように寒い。 そういうこともあってか、そこで働く人達は、そこでしか働く事のできない訳ありの人達ばかりで…

贅「煙の先」@渋谷ギャラリールデコ5階

ストーリー―公演の案内から ある地方都市。生花店で衝動的に万引きした奥寺(内田慈)は、店長の古橋(板垣雄亮)に満つかってしまう。万引きした花は高級品の希少花の鉢植えだった。 従業員控え室で、古橋は奥寺を問い詰める。奥寺は常連とまではいかないが、…

斉藤美奈子「読者は踊る」

読んでいて自分は踊らされる凡庸な読者でつくづく良かったと感じてしまった1冊。その切り口の鋭さと容赦のなさに痛快さを感じる一方、自分の好きな作家や本がけなされるとやっぱりむかつくあたり、自分は小者さをつくづくと感じてしまいます。 ただ、何が何…

辻村深月「凍りのくじら」

語り口や人称の使い方など、細かい部分でしっくりとこない部分があったものの、私達が当たり前のように読んでいたドラえもんや藤子さんの作品にこんな素敵な読み方があるのかと気付かせてくれた作品です。ヒリヒリと刺すような痛みを感じる文章と、難しいテ…

宮沢章夫「よくわからないねじ」

読んでいて面白かった事は面白かったのですけど、感想を書くために過去に自分が読んだ宮沢さんのエッセイとどう違うのかを考えてみたのですけど、残念ながら「これは」というものを思いつくことが出来ませんでした。無理にこじつけるとしたら、基ネタが新聞…

忙しい事を言い訳に更新を怠けていたら、もう1月中旬。時間が経つのは本当に早いです。確かに仕事のほうも忙しかったのですけど、この間何をやっていたのか思い返してみると、舞台を観に行っていたり、溜まっていたプロレスのビデオを見ていたり、久々にカラ…

PEOPLE PURPLE「ORANGE」@六行会ホール

(あらすじ) 神戸にある湊山消防署は、現場で救助を行う救助隊の他に、消火活動を行う消防隊、被災者の救護を行う救護隊から成り、人々の命を救うために、日夜奮闘している。 消防署の花形の救助隊の証であるオレンジの服を着るために訓練に励む、若手の消防…

innerchild「アメノクニ/フルコトフミ」@時事通信ホール

(あらすじ) ユーレンシアの役人・ヤスマール(太安万侶)は、ある時国王から歴史編纂室で国史の編纂を命じられる。しかしそれは本当の歴史を書く作業とはかけ離れた、国家や権力者にとって都合のいい神話を作り上げるという作業だった。そんな捻じ曲げられ…

渡辺源四郎商店「素振り」@王子小劇場

三本のオムニバス風の話しが交互に展開される作品。3つのストーリーをものすごく大雑把に説明すると下の通りになります。 1)野球の素振りをする男とマネージャーらしき女が登場する。合宿で作るカレーの話しなどしているので、高校の部活の話しかと思わせて…

伊藤文学「『薔薇族』編集長」

最初は自分の全く知らない世界を見てみたいという軽い覗き見根性で読んでいたのですけど、その内容のマジメさに、読み進めていくに従って真剣な気持ちに。出版史の一面を描いた作品としても貴重な作品でした。 ただ、満員電車の中でイラストや写真の入ったペ…

ポー「黒猫/モルグ街の殺人 他6編」

先日行った文芸漫談のテキストにもなったので読んでみる事に。ちょっと語り足らずだな、と感じながらも、ポーという作家がいかに読書というものを意識しているのか、最近の小説がいかに不要な部分が多いのかということを、しみじみと感じました。 isbn:43347…

昨日から仕事始めでしたけど、年末の仕事のミスが新年早々露見してしまい、仕事始めから憂鬱で胃が痛くなりそうです。おかげでたった1日働いただけなのに、朝起きるのがとてもつらくて早くも先が思いやられます。

バズノーツ「バズノーツのマクベスPPR」@こまばアゴラ劇場

わかりやすいマクベスのあらすじ〜公演のチラシより十一世紀、スコットランドの勇将マクベスは、城への凱旋の途中に魔女に出会い、「将来、王座につきお方!」と予言される。忠臣として期待されていた彼の中に野心が芽生え、夫人にもそそのかされてついに王…

三崎亜記「となり町戦争」

着地こそキレイに決まっていませんけど、自分の見えない場所で起こっている戦争というストーリーと、浮遊感がある文体というのが見事にマッチしています。これがデビュー作っていうのは、確かに末恐ろしいです。 isbn:408746105X:DETAIL

毎年、箱根駅伝が行われる2日間というのは、1年で数少ない母校愛を感じる瞬間でもあります。ただ、今年についてはわが母校はボロボロで例年以上に早く愛を失ってしまいそうです。テレビで箱根駅伝を見ていることに耐えられず、午後から出かけることに。結…