2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧
ことの真相というのは、分かってみれば結構単純なのですけど、それでも引っ張りかたが上手いので最後まできっちり読めてしまいます。それはチェスタトンのプロットの緻密さゆえなのか、それとも彼の機知と皮肉に満ちた文章に上手くごまかされてしまったのか…
舞台のチケットを取った後、その後に感じることは、その公演によって実にさまざまだと思います。楽しみで仕方ないとか、早く公演日が来て欲しいとか…。この公演については、なんで予約してしまったのか自分でも血迷ったとしか理解できず、劇評系のサイトでも…
宮沢さんって漫才でいうときっとツッコミの方に当たるんだろうなと思います。このエッセイで見られるような深い洞察力を心からうらやましいと一時期は思っていました。ただ、最近は人間って当たり前のことを当たり前のこととしてスルーしていくから楽に生き…
本好きの人間にはたまらない作品だと思います。個性的な登場人物達ももちろん魅力的なのですけど、本の流通とか図書館の現状とかをきちんと踏まえた上で、フィクションとして昇華させているところが素晴らしいです。 人から「次にブレイクする作家は?」と聞…
(あらすじ) 材木屋の社長・努(木村靖司)は、かっては社会人野球の俊足バッターとして鳴らしていたが、妹の泉(富田直美)の不注意から材木の下敷きになり足を痛めたことが原因で野球を辞めたという過去を持つ。 その足の怪我を言い訳にして、ろくすっぽ仕…
昨日は、朝一番にガス会社の点検の立ち会ったあと、神保町ブックフェスティバルに顔を出しました。その後、ちょっとだけ会社に寄って残務整理をし、それを無理矢理ケリをつけて、その後新宿に行って舞台を観るという慌しい1日でした。舞台が終った時点では、…
日曜日に行った公演の感想になります。赤堀雅秋さんの演出作品やドラマリーディングが面白かったので、自分の劇団では一体どんなことをやっているのか、興味があって観に行くことにしました。 (あらすじ) 「蚊の鳴くような、金属が鳴るような、不快な音がか…
ISBN:4150307687:DETAIL
訳あって今月から年間購読するはめに。文学賞特集ということで、文学賞出身の若手の作家さんの作品が数多く紹介されているのですけど、読んでいない作家さんが多いなと、改めて痛感されられてしまう結果に。最近、本に対するアンテナの感度がちょっと落ちて…
ここに書けるような小ネタが幾つかあったのですけど、鮮度が落ちてしまったのと、自分の気分が乗らなかったために書くことができませんでした。情報って出すタイミングが大切だなあと、今更ながら思います。 春に出た「これだけは村上さんに言っておこう」の…
ここのところ、普段と比較して、体力や知力よりも神経を使う仕事がとても多いです。そのためか、毎日心に紙やすりを掛けながら仕事をしているような気分で、ここ数日少し気が滅入りがちです。昔だったらここでヤケ酒かヤケ食いに走る所なのですけど、病気が…
isbn:4334033571:detail
(プログラム) ショパン/ノクターン作品27の2、作品48の1ショパン/バラード第4番 作品52ショパン/アンダンテ・スピアーネと華麗なる大ポロネーズ 作品22 〜○〜 シューマン/アラベスク 作品18シューマン/交響的練習曲 作品13
昨日、うちの母親が行けなくなってしまった代理で、ピアノのリサイタルを聞きにいきました。クラシックとかほとんど興味がないので、あまり深くは分からなかったのですけど、ナマでフォーマルな音楽を聴くというのもたまにはいいものです。
ISBN:4103017716:DETAIL
各メディアに取り上げられたり、小説が芥川賞候補になったりと、すっかり時の人になってしまった本谷有希子さん。5月に上演された「アウエー」と言う形での番外公演以来の舞台で、本公演を観るのは私は始めてです。前作としか比較はできないのですけど、人間…
先週末、思いっきりあちこちに行った反動で、週明け仕事で少しバタバタしています。自業自得としかいいようがないのですが、あと1日〜2日はこんな状況が続きそうです。こんな時期に、課題提出が迫って来だしたので、EXCELの通信講座を始めてしまったことが状…
実は、最初は全く観に行こうと思わなかったのですけど、8月の親族代表の公演で、福原充則さんが脚本を書いたコントの出来が素晴らしかったので急遽予定に組み込んでみました。 今回の公演では5本のコントを上演したのですけど、どれも基本的にはとっても馬鹿…
初代総理大臣の伊藤博文、黒田清隆の時代から始まって、山形有朋、桂園時代までの内閣の組織の変化と、それにともなって変わっていった総理大臣のリーダーシップのあり方について1時間20分強の講演。論理の明確さと歯切れの良さを感じた一方、さまざまな見方…
ISBN:4103014717:DETAIL
ここ2日間、本当に疲れました。という訳で早く寝たいので、昨日と今日の日記については大雑把な出来事だけ書いて、細かいことは後ほど書き加えます。昨日落語を、今日の日中は公文書館に講演を聞きに行き、夜から下北沢に小劇場の芝居を観に行くという脈絡の…
ナマの落語を聞きにいったのは、自分でも忘れてしまう位ひさしぶりだったのですけど、細かい事抜きでひたすら笑わせてもらいました。古典落語のファンとかマジメな人から見たら、落語というにはグロくてエグくて毒々しいので怒り出すのかもしれませんけど、…
ものすごくありきたりな感想なのですけど、実際にナマで落語を聞いてから読んだ方が絶対に面白いです。噺の最中には結構無軌道にやっているように見えて、活字で読むと細かい部分まで実に良く練りこまれていることに気が付きます。 この本に収録されている作…
asin:B000B6H6CS:detail
ISBN:4062124424:DETAIL
村上春樹さんが今年のノーベル文学賞を取れなかった件は、ここの所明るい話題に事欠いていた出版業界の起爆剤になるような話題がなくなってしまったという点ではとても残念でした。けど、たまたま「ノルウェーの森」だけ読んだ事のある人間に、飲み屋で「村…
9日の最終日に行った公演の感想になります。小さな会場の中超満員で、少し窮屈な思いこそしましたが、値段(前売り2500円)といい、公演のレベルといい、このキャパで行われる劇団の公演とは思えない位ハイレベルでとても満足しました。 公演の前に今回の出演…
ひたすら、コント、コントが繰り広げられる2時間。笑いのバリエーションがとても豊富で、一発ギャグ、内輪ネタ、下ネタから始まって、高度なパロディ―やしっかりと練りこまれたハイブローな笑いまで、彼等の引き出しの多さにはびっくりしました。 これだけコ…
(あらすじ) 会社を定年退職して間もない一人のさえない男・内田。家にいてもどこか馴染めない彼は、囲碁会所で津川吾郎と名乗る老人と偶然出会う。津川は90歳に届くとは思えない元気な老人で、彼の話しによると、江戸時代から続く無外流という剣術の達人ら…
(あらすじ) 臓器移植の手術を受けたものは、手術を受けた後に、人格や嗜好が変わってしまうことがよくある。人によっては今まで興味のなかったファッションに目覚めたり、嫌いだった甘い物が大好きになったり、食べられなかったセロリを味噌汁の中にまで入れ…