MU「愛の続き/その他短編」@下北沢OFF・OFFシアター

最近、いろいろな所で話題になっていたので、ちょっと気になっていたハセガワアユムさんの演劇ユニット「MU」。チラシとキャストが妙に気になったので観に行ってきました。今回の公演は1公演あたり2作品×2プログラム=全部で4作品という公演プログラムだったのですが、私は1日で両方のプログラムを観に行ってきました。作品ごとにちょっと練りこみ不足を感じた部分もありましたけど、それは4作品という上演形式もあってのことで、演目を絞っていけばもっと個々の作品の精度は上げられたのかなとは思います。ただ、この上演形式が決して悪かった訳ではなく、一つ一つのそれぞれのアイディアは面白かったですし、短編集とは思えない見ごたえもあり、このボリューム感で3500円(先行予約でセットで観劇の場合)はかなりのお値打ち感がありました。
基本的にはとてもスマートで時には遊び心も感じさせる作風なのですが、私達が日常当たり前だと思ってスルーさせてしまっている感情に焦点を当て、自分の固定観念に凝り固まってしまっている部分を突き刺してくれる、そんな感性の鋭さを感じさせてくれました。こういういい意味で尖った作品を観ていると、自分の感性や価値観に刺激を受けるのと同時に、自分が年を取ってしまったことを不本意ながらも認めざるを得ない気分になってしまいます。

作品ごとの感想については時間があったら追加する予定です。