2005-01-01から1年間の記事一覧

冲方丁・伊藤真美「ピルグリム・イェーガー(1)」

ISBN:4785921951:DETAIL 原作が冲方さんでしたので以前から読んでみたかった一冊です。伊藤さんの絵も中世ヨーロッパを舞台にした作品に絶妙にマッチしていいです。

記憶は自分でもままならない

どこかで、博物館の展示の案内を見て、面白そうだから行こうかと思っていたのですが、どこの博物館だったのか思い出せそうで、思い出せませんでした。自分の人生にとっては別に大したことでは無いのだから、と思いつつも、思い出せないという事実になんだか…

最近の中国の反日デモのニュースを見てちょっと感じたこと

マスコミで報道されている通り、中国政府の責任というのはあると思いますが、それと平行して感じたのが、この問題の引き金になった教科書問題についてです。戦争に参加した人間達が「果たして、第二次世界大戦とはどんな戦争だったのか」ということをあいま…

被害者は、自分が加害者でもあったことを忘れる

午前中に床屋に行き、その後、神保町の書店と古本屋をブラブラしていました。床屋で髪を切っている途中で、昨日の昼食で入った回転寿司屋が、近年にないハズレだったことを思い出し、いまごろになって腹が立って来る。そもそも、休みの日の新宿の昼時に席が…

冲方丁さんの文芸アシスタント制度について(ついでに、ライトノベルについて少し)

1月末に淳久堂の冲方さんと、大森望さんと三村美衣さんのトークセッションに行った際、ダウンして入院されたという話をしていました。「マルドゥック」の続編を早く読みたのですけど、それよりも体のほうに気をつけていただいて、納得のできる作品を作って…

冲方丁「カオスレギオン01 聖双去来編」

「マルドゥック・スクランブル」の続編に当たる「マルドゥック・ヴエロシテイ」がいつまでも出る気配がないので、読み始めています。ゲームのノベライズだと思っていたので、今まで読まなかったのですが、ゲームのノベライズに当たるのは、シリーズ一作目に…

右顧左眄、それとライトノベルについて少し

混雑を避けようと思ったら、少し出掛けただけでほとんど家にいる状況です。全く、意味の無い休みだよなあ、と思いながら、一方で最近の自分に必要だったのは、こういった本当の意味での休みなのかなあ、とも思っています。先立つものもやや心細く、身動きも…

DRAGON GATE博多大会

せめて、昨日の天皇賞の結果だけでも知ろうと、スポーツナビを見ていたら、K−1の陰に隠れて、DRAGON GATEで川田利明VSストーカー市川という、ある意味驚きのカードをやっていたことに気が付きました。ここのところ選手の離脱が続いて、少し心配…

pasted time

待望の休みだったのですが、いざ、やった事といえば、振込用紙を紛失したことさえすっかり忘れてしまっていて、あわや止められそうになった電気料金を電力会社まで払いに行ったことと、ブックオフに行ってコミックを3冊ほど購入したことぐらい。いざ、幸せが…

栗本薫「トーラスの戦い−グインサーガ(15)」

一巻でグインたちの敵として現われたモンゴールがとうとうこの巻で滅亡してしまいました。面白いことは間違いなく、面白いのですが、この先のことを思うと気が重くて仕方ありません。普通のシリーズものでしたら15巻まで読めば、随分読んだなあという充実感…

近い将来の展望、多くは取り越し苦労

はてなで感想文を書き始めてからでしょうか。最近、本を読むペースがかなり遅くなってしまっているのが悩みです。情報をインプットしていたものをアウトプットに変換していくという作業は思いのほか時間が掛かりますし、電車の中で本を読んでいる時間が、睡…

昨日のゴッホ展について追伸

展示会を見ている途中、ゴッホの作品よりも、それを見ているお姉さんの胸元のほうに目が行ってしまったことがありました。昨日、日記で偉そうなことを書いてしまいましたが、私が、芸術についてうんぬんする資格はない、ということを、ここで正直に白状しま…

他人に厳しく、自分に甘く、そして現実は辛い

明日、仕事に行かないといけない人間にとって、ニュースでくどい位出てくる、「長期大型連休」という言葉には何か釈然としないものを感じます。あまりのくどさに、「ニュースの原稿読んでるアンタ!アンタだって仕事してるんでしょ?」とテレビに向かって思…

ゴッホ展に行く

先日、国立公文書館に行った時、入場制限で並んでいたのを見て、「そんなに面白いのなら、並ばないで見て威張ってやろう」と思い、夜間公開に時間を狙って見に行くことにしました。さすがに、他の展示会よりもかなり混雑していましたが、入場制限なしで見る…

赤木毅「贋作遊戯」

伝説の詐欺師・四条君隆とその孫娘・るぅの元、日本一の詐欺師を目指し修行中の主人公・立見広介。まんまといんちき宗教家を騙し、大金をせしめたまでは良かったのだが、その直後、突然現れた男達に突然拉致されてしまう。拉致された館の主人が、伝説の詐欺…

前言撤回

昨日、とても眠かったせいだと思いますが、日記を読み返していたら、あまりにも文章がひどかったので、全面的に手直ししました。寝不足は、百害あって一利なしだということですね。とにかく気を付けないといけないです。 一番悲しいのは、いくら日記を直した…

もういくつ寝ると

もうそろそろゴールデンウィークです。今の所、休みはカレンダー通りなので、大きな予定は立てていません。家にいればやることは山のようにあるのですが、それを処理するだけというのも、あまりにも悲しいので、どこか出掛けたいとは思います。ただ、先日渋…

加納朋子「螺旋階段のアリス」

長年勤めた、大企業のサラリーマンから私立探偵になった男、仁木順平。事務所を開いたばかりで、暇を持て余している彼の目の前に現れた美少女・安梨沙が現れて、事務所で働かせて欲しい、と懇願されて助手役になってもらうことにする。 「不思議の国のアリス…

[雑記]尼崎脱線事故

私は以前転勤で、二年ほど大阪に居り、仕事で何度も脱線した列車に乗ったことがあります。更には、かっての仕事の関係で、尼崎市内には何人も知人がいます。そんな、私としては、第一報を聞いた時には、とても他人事の話としては聞けませんでした。やっと、…

[イベント]国立公文書館に行く

北の丸公園にある、国立公文書館の特別展示に行ってきました。年に二回、テーマを決めて所蔵の資料を展示するのですが、今年は会期の情報が上手く入ってこずに、行けたのがギリギリになってしまいました。入館料は無料ですし、結構いい展示をするのですが、…

テッドチャン「あなたの人生の物語」

買ってから随分と経ってしまったのですが、漸く読み終えることが出来ました。唯一の救いは買ってから今に至るまで、短編集一つ、新作として発表していないことです。 全部で八篇の短編、中編からなる作品集で、一つ一つの作品のテーマもカラーも随分異なるの…

鈍感な体

何か咳がとまらないなあ、と思って病院に行ったついでに診てもらったら、少し熱があって風邪をひいていたそうです。それで、体調が上向いていたと思っていたのですから、元の体調が余程悪かった、ということでしょう。それでも予定があったので、出掛けよう…

北方謙三「危険な夏」

自宅の壁にペルーの地図を貼り、いつかその地にはばたきたいと夢見ているバイト学生の水野竜一。彼が申し込んだアルバイトの面接で、「金に尻尾を振って集まってくる連中じゃ、勤まりそうもない仕事なんだよ」と深江に言われたことが始まりだった。ただ、ト…

理性による感情的行為

理屈や論理の通りに人間が動いてくれなくて、少し感情的になってしましました。最初は怒っていたのですが、「さて、これは理性的な行為なのか、それとも感情的な行為なのか」という、しょうもないことを考えているうちに頭の中が少し冷静になってきました。…

できること、すべきこと

やることが多い割りに、うまく消費できておらず、かといって、どうしても可及的速やかにやらないといけないこともそれほどない、という少し困った状態に陥っています。先日、知人にそのことで、愚痴をこぼしたら、ぴしゃりとひとこと。 「とりとめがない。」…

片岡義男「東京を撮る」

作家でもある片岡義男さんが、東京を撮った写真128枚と、写真ごとに味のある短いコメントが添えられた写真集。最初にいっておきますが,東京のことを何も知らない人に、東京について知ってもらう目的で、この写真集を読んでもらっても、おそらくほとんど意味…

12分の1の最低

別に星占いとか、信じるほうではないのですが、朝会社に行く前に、「今日のあなたの運勢は最高です」と言われると、少しは気になるものです。そして、その結果、今日一日がいつに無く悪い一日だったりした場合は、悪い意味でなおさら気になるものです。くど…

東京都写真美術館

恵比寿ガーデンプレイスにある東京都写真美術館に行ってきました。 「写真はものの見方をどのように変えてきたか 1.誕生」 開館十周年記念展示で、11月まで四部構成で、写真の歴史や、写真によるものの見方の変化や可能性について展示品を通して語っていこ…

ボブ・グリーン「アメリカンビート・1」

ボブグリーンの記念碑的作品ともいえるコラム集。失脚後の元大統領、大量殺人者、情緒不安定気味の映画界のアイドル、そしてビートルズのリンゴスター。彼らのような有名人だけでなく、自分はガンだと告げる若い女性、自分の初恋の女性、バスの運転手等、ご…

世田谷文学館

世田谷文学館より年間スケジュールの案内が来ました。先日いった時に、アンケートに答えたら送って来ました。なんでもやっておくと細々でも線と言うものは繋がっていくもののようです。4月29日は入館料が無料になるそうなので久しぶりに暇だったらいってみよ…