水野敬也講演会「天才の倒し方」@紀伊国屋ホール

飛鳥新社の「夢をかなえる象」が大ヒット中の水野敬也さんの講演会に行ってきました。実は私は「ウケる技術」は読んだのですが、「夢をかなえる〜」の方はまだ未読。ただ自他共に認める凡人である私にとっては、このタイトルをあの水野さんが講演するというのは何とも魅惑的。
最初は異常なまでに高いテンションにかなり引き気味だったのですが、そのテンションの高さに引きずられるように、話に引き込まれてしまい大満足。大爆笑しながらもためになる、とても刺激的な1時間15分でした。会場に早めに行ったのですが、私の行った時間にはサイン会の整理券はもう既に配布済みでした。
講演会に行く前は「天才に天才の倒し方を教えてもらっても」という気持ちが片隅にあったことは否定できなかったのですが、いざ話を聞いてみると自分の思っていたイメージと随分と違う印象を受けました。もちろん本人が言う以上に才能の占める比率は高いのでしょうけど、水野さんの一番の凄さというのは一つのことをとことんまでやりきってしまえる粘り強さと、とことんまでユーザー(読者)志向に徹しきれることにあるんじゃないだろうかと思いました。
演会のあった良く翌日に「夢をかなえる〜」は買ったので、他の本が一段落ついたら読もうかと思っています。

(水野さんが講演会で話した天才の話し方3項目)
その1 段取り 
   1.ベンチマーク:たくさん見本を集める
          例えば「ウケる技術」が横書きなのは、Z会の英会話のテキスト           を参考にしたため。似たような商品を50個集めて目を通す。
   2.サンプリング:本物に限りなく近いサンプルを作る。
   3.レスポンス :出来るだけ多くの人からレスを聞く。
          片っ端から見せてお客さんの反応を見て、悪い部分は改良
          する。
その2 努力する技術→努力することは才能ではなくスキルだ!
(例)禁煙セラピー メソッドが優れている。
      「人間は快に向かい、不快に逃げる」
          ↓
      「快」に向かうための、「妄想」の活用

その3 神降ろし→フロー理論:内的報酬で人が動く時「燃える集団」
          ↓
    呼び寄せる共通感:大義名分
    (例)「夢をかなえるゾウ」:気持悪くない自己啓発
    →幸運は人と一緒に来る。