チェスタトン「木曜の男」

ことの真相というのは、分かってみれば結構単純なのですけど、それでも引っ張りかたが上手いので最後まできっちり読めてしまいます。それはチェスタトンのプロットの緻密さゆえなのか、それとも彼の機知と皮肉に満ちた文章に上手くごまかされてしまったのか、おそらく両方だと思います。自分の読解力のレベルなりには楽しく読めました。
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