2006-11-05から1日間の記事一覧

前田司郎「恋愛の解体と北区の滅亡」

この本を読みながらずっと思っていたのは、果たして著者の前田さんは理性の人なのだろうか、それとも感覚の人なのだろうかっていうことです。感覚的だと決め付けるには言葉や会話を執拗に掘り下げていこうとしますし、理性的だというにはこの小説に出てくる…

五反田団「さようなら僕の小さな名声」@こまばアゴラ劇場

(あらすじ) 彼女と一緒に暮らす僕(前田司郎)は劇団の団長で戯曲家。自分では、その世界では結構知られた存在だと思っていても、インタビューに来た雑誌の編集にその存在そのものをボロクソに叩きのめされてしまう、所詮はその程度の存在。自尊心をズタズ…