東京国際ブックフェア

昨日、東京国際ブックフェアに行っていました。とはいっても今回はブックフェアよりもむしろ、11時からの椎名誠さんの読書推進セミナーが目当て。フェアの方はざっくり一回りしただけ。本の方も、ポプラ社のブースで西川美和さんの本を一冊購入しただけで、ほとんで見てる時間がありませんでした。ただ、今年は会場がカタカナのコの字型になっている上、書籍のブースが両端で、デジタルコンテンツ関係のブースが中央だったので、目当ての場所にたどり着くのがなかなか面倒でした。
肝心のセミナーの方ですが、椎名さんが作家になるきっかけになった読書経験の話しや、小学生のころ読んだ「失われた湖」と「十五少年漂流記」の2冊の本。子供のころ読んで興奮していつかその場所に行きたいと思った少年時代の事と、それが実現してしまう大人になってからの話し。(「十五少年漂流記」モデルになったニュージーランドの島)
行動のきっかけになったり、旅行から帰ってきたあとに見たものが何であったのか考えるきっかけになったという、「本は力をあたえてくれる」という話には、ちょうど最近、「読む」ということが自分の中に何のリアルももたらさないのではないか?読書がただの消費になっていないだろうか?ということに疑問を感じている自分にとっては、その問題について考えるいい取っ掛かりをもらったように感じました。最近作家さんの講演会やトークショーにいくようになったり演劇にハマってしまっているのも、活字の素晴らしさを感じながらも、一方で活字で知りえることや表現できることの限界を感じてしまっているからなのかも知れないって、この文章を書きながらそんなことを考えてみたりしました。
それもそうなのですが、それ以上にマズイと感じたのが、私自身実は「十五少年漂流記」を読んだことがないこと。いい機会なんで、そのうち読まにゃあいかんなあって思います。