2006年に印象に残った作品10

まだ、舞台や本の感想を書ききれていない部分もありますけど、仕事のほうも冬休みに入ったので、やっと今年を振り返ることができます。舞台は途中からですけど、今年自分が読んだ本や、観た舞台で印象に残った作品を独断と偏見で選んでみました。考えてみたらブログを開始してから、始めて年越しの文章を書いています。自分の中では、一昨年の入院から始まって、ここ2年本当にいろいろあったように感じます。その中で今年は趣味として演劇に出会えたことに本当に感謝したいと思いますし、それによって読書の楽しさというのを改めて感じることのできた1年だったと思います。来年もいろいろな部分でいい出会いがあることを心から願いたいです。

(本)
池澤夏樹「異国の客」集英社
田中啓文銀河帝国弘法も筆の誤り」早川文庫
おちまさと「時間の教科書」NHK出版
木村元彦オシムの哲学」集英社インターナショナル
山田ズーニー「伝わる!揺さぶる!文章を書く」PHP新書
有川浩図書館戦争」角川メディアワークス
伊坂幸太郎「陽気なギャングの日常と襲撃」祥伝社
・前田司郎「恋愛の解体と北区の滅亡」講談社
町田康パンク侍、斬られて候」角川文庫
辻村深月「僕のメジャースプーン」講談社ノベルス
(順番は一応,読んだ順です)

池澤さんと、山田さんは講演会等で話しを聞いたと言う部分も含めて印象に残りましたし、前田さんも五反田団の舞台を観た前後に読んだということが大きかったです。そう考えると、今年は純粋な作品の面白さとは別の部分で印象に残った作品が多かった1年でした。伊坂さんの作品はいくつか読んだ中で。「終末のフール」も良かったのですけど、個人的にはこちらの方が好きな作品だったので。


(舞台)
チェルフィッチュ「三月の5日間」@Super Deluxe
青年団文学座自主企画公演シリーズ「地下室」@アトリエ春風舎
・イキウメ「PLAYeR」@サンモールスタジオ
・「敦―山月記名人伝」@世田谷パブリックシアター
劇団、本谷有希子「遭難、」@青山円形劇場
五反田団「さようなら僕の小さな名声」@こまばアゴラ劇場
・「現代能楽集Ⅲ『鵺/NUE』」@シアタートラム
阿佐ヶ谷スパイダース「イヌの日」@本多劇場
青年団「ソウル市民三部作」@吉祥寺シアター
・ブラジル「恋人たち」@王子小劇場
(ほぼ観劇した順番です)

観劇を始めたのは実質2月からなので、厳密に言うと年間ではないのですけど、私が演劇にハマってしまったきっかけになった作品を中心に選んでみました。9つまでは比較的あっさり決まったのですけど、残りの1つが、同じ週に行ったデス電所パラドックス定数、10月のハイバイの公演などどれを選ぼうか悩んだのですけど、役者さんたちの演技の楽しさと作品の完成度で「恋人たち」を選ばせていただきました。