舞城王太郎「世界は密室でできている」

本

体調不良の時に読んだため、そのエグい描写の数々に読んでいる途中に気持ち悪くなって一幕も。ただ、それはそれだけイメージを喚起させる力が作品にあったという裏返しでもあるでしょう。
森博嗣さんあたりだったら長編作品1篇書けてしまうようなネタを、登場人物といい事件やエピソードの数々といい惜しげもなく動かし続けるあたり、作品の密度の濃さを感じました。
isbn:4062750678:detail