春になって暖かくなってきたのはいいのですけど、それと同時に私にもとうとう花粉症の季節がやってきました。今飲んでいる病気の薬がアレルギー止めの薬のおかげで、全く関係のない花粉症にも効果があるというのは全く皮肉な話で、おかげで症状自体は例年よりかなり軽いのですけど、それでも目と鼻のかゆみは完全に防ぐことができません。本当に嫌な季節がやってきました。昔だったら春って暖かくなって過ごしやすくなるし、いろいろなモノの節目になる季節なので、普段よりもなんかやる気がでる感じがして好きだったのですけど、花粉症と喘息になってからは一番しんどい季節になってしまいました。花粉症のせいもあるのですけど最近寝不足気味かなあって思っていたら、MSNニュースでたまたま日本人の平均睡眠時間に関する記事が出ていて、それによると10年前と比較して7時間27分から7時間22分に減ったということです。6時間くらい寝てれば人並みなのかとで思い込んでいた私にとっては、ちょっとだけショックなニュースでした。同時に、道理でここの所眠い訳かと、ひとり合点がいきました。瀬名秀明さんの「デカルトの密室」をようやっと読み終わり感想を書く時にイーガンの本の一節を引用しようと思って調べていたら、どこに出ていたのか分からなくなってしまったうえに、ページをめくっていたら楽しくなってしまって最初から読み始めるし、先日行った公演の感想の参考にしようと「新潮」の2005年12月号も同時に読み始めるは、なんか泥縄状態になってしまっていてすっきりとはしないのですけど、今日くらいは早めに寝ようかと思っています。ただ、ズルズルといってしまっている感じはありますけど、一見関連性のない知識と知識とが1冊の本を通じてつながっていく快感というのは、本を読む人間にとって大きな楽しみの一つではないだろうか、とも最近考えるようになりました。東浩紀さんの「動物化するポストモダン」を読んで以来「知識をデータベース化させずに本当に生きたモノにするためにはどうしたらいいのか」ということを自分なりに考えているのですけど、人と人との間もそうですけど、知識も「つなげていく」ということが、それを生きたモノにするための一つのキーワードになり得るのではないだろうかと思いました。