入院してから変わったことというのは随分とありますけど、そのなかの一つに以前より雑誌を読むようになったことがあります。半分、仕事の関係というのもあるのですが、病院で絶対安静の状態が結構長く続いたので、やることもなく退屈で仕方なく、かといって本を読んでいるのにも限度があって、雑誌を読んでいました。入院する前は「ゆっくりと一日中本を読んで生活してみたい」と思っていましたし、私の他にもそういう生活ができればと思っている人は多いかと思いますが、実際問題としてはそういうことが言えたのはせいぜい最初の3〜4日で、それ以降は本を読むのが段々と苦痛になってきて、他のことがしたくなってくるのが現実です。そうは言っても、内容はともかく、普段から本を読むという習慣をつけていたから入院生活もなんとか乗り切れたという部分もかなり大きかったのは間違いありません。
そういった訳で、雑誌を以前より読むようになったのですが、それと平行して行うようになったのが、読み終った雑誌の懸賞に応募すること。入院していた時は、必要以上に荷物が増えるので病室にいつまでも雑誌を置いておくわけにもいかず、読み終わると捨てざる終えなかったのですが、ただ捨てるのもったいない。おまけにハガキを書いたりアンケートに答えていると、少しは時間が潰れてくれる、そういった動機で始めたのですが、入院していたころの習慣が、退院してからも身についてしまい今に至っています。なぜ、こういうことを書いたかというと、懸賞で出したハガキがもの凄くひさしぶりに当選したので、それを自慢したかった、というただそれだけのためだけです。島田紳助さんが「クイズ!ヘキサゴン」でよく解答者に「振らないと当たらない」と言っていますけど、「同じアホなら明るいアホのほうがマシ」という言葉ともども、まさに至言だなあ、って思います。