昨日、半年以上ぶりにはてなアンテナを整理していたら、芥川賞直木賞の結果が早くも出ていて、ダイアリーにもかなり書き込みがあったのにはびっくりしました。入院していた時には携帯もパソコンも使えなかったので困ったことになったなあ、と思っていたのですが、いざ何もない状態で生活してみると何とかなるもので、「実は本当に大切な情報というのは本人が思い込んでいるほど大した量ではないんだ」ということを、つくづくと感じました。そうはいっても、こうやって社会に戻ってみると情報の量と速さについていけないことに驚きかつ、その流れにうまく対応できなくなってしまっている自分に戸惑っています。体だけでなく頭のリハビリも同時に必要だなあ、と痛感させられる今日この頃です。とは言っても、まあ時間が解決してくれるだろうと思っているので、今のところはそれほど深刻にはなってはいませんけど。
思い切って話が横道に逸れてしまいましたけど、芥川賞絲山秋子さん「沖で待つ」で直木賞東野圭吾さん「容疑者Xの献身」ですか。二人ともいつかは取るだろうと言われていて、今回やっと取ったといった印象なので、世間で言われているように、ある意味順当と言える結果なのではないでしょうか。作品の評価は置いておいて、商売的には売れそうな組み合わせですし、「容疑者Xの献身」は12月に発表される「このミス」でも一位だった作品なので、「このミス」のコーナー展開をしていた書店さんは、かたづける手間がはぶけて喜んでいるのではないでしょうか。ところで、今回は絲山さんの作品も文学界に掲載されていた作品だったので、単行本は文藝春秋さんから発行されるのでしょうか。そうなると、今回は両作品とも文春さんからということになりなすね。昨日、文藝春秋のホームページを見ていたら、もの凄い速さで受賞作の速報が出ていたのは、なるほどそういうわけだったのか、と今になって納得しました。