舞台の感想が全く書ききれていないので、本のネタまでなかなか手が回らないのですが、最近過去のいわゆる名作と呼ばれる作品を読む比率がものすごく高くなっています。ほとんどが舞台がらみだったり、文芸漫談のお題だったりしたせいなのですが、読んでいるとこれが結構面白い!学生時代は夏休みの読書感想文の課題で無理矢理読まされたせいで全然楽しく読んだ経験はなかったのですが(因みに当時は典型的な体育会系の人間だったので、高校の頃に「老人と海」を読んで、2ヶ月かけてとうとう最後まで読み終らなかったという経験があります)、名作の持つ時間の経過を乗り越えてきた作品の持つ強さというのはやっぱり素晴らしいものがあるなと、今更ながら思います。
なぜ、突然そんな事を書いたかというと、つい先日、3月に読みはじめた森見登美彦さんの「新釈 走れメロス 他四篇」をやっと読み終わったから。読むのにまるまる5ヶ月掛かった訳ではなく、最初の「山月記」を読んでいたら、「これは絶対に原典を読んでから読んだ方が面白いに違いない」と思い、他の作品を読み始めたら、この作品のもとネタ以外の作品が思いの他面白かったり、とはいっても普通の本も読みたいしとやっているうちにいつのまにやら時間が経ってしまった次第です。
因みの自分の読みは見事に当たっていました。