高田純次「適当論」

高田純次さんに憧れるのって自分だけかと思ったら、こんな本が出てしまうくらいですから、世の中には自分のような物好きが結構いるんだなあということを始めて知りました。ここで取り上げられている高田純次さんのコメントってタイトルの通りかなりいい加減で適当だと思うのですけど、それを分析した精神科医和田秀樹さんのコメントというのが一見もっともそうに見えて、それに輪をかけて適当で笑ってしまいました。そのコメントのあまりの適当さに一瞬だけですけど、高田さんの生き方について自分の人生を生きる上でのヒントにしようとしてしまった位です。最後に書かれている高田さんのコメントで我に帰りましたけど……。
この本の内容と全く関係ないのですけど、読んでいて気になったのがこの本の印税についてです。一体、高田さんと和田さんの間でどのように配分されるんでしょうか?仮に、完全な和田さんのボランティアだとしたら、普段の和田さんからは考えられないこのいい加減な仕事ぶりにも納得ができます。ためになったかどうかは別にして、「ああ、俺ってやっぱり高田純次が好きなんだ」ということを再確認することだけはできました。
ISBN:4797333456:DETAIL