彼らのためにできること

とある日の、とある場所での話し

「今週末に発売予定のオリコンスタイルだけど、どうやら刷り部数を少し減らすらしいね」
「えっ、本当っすか。ここんとこジャニーズ事務所のおかげで、せっかく売れ行きが良いのになんでそんなもったいないことするんすか?」
「今回はどうも、表紙と特集に問題があって、出版社のほうもあんまり売れないと見ているようなんだ」
「そうなんすか。それで、今週の表紙って誰なんすか?」
サンボマスター
「彼等、今、人気あるじゃないですか。いくらなんでも、彼等が表紙になったからっていきなり売れなくなるってことはないんじゃないっすか?」
「そりゃあ、他の雑誌だったらそうなんだろうけど、ほら、オリコンスタイルって表紙や特集で買う人が多いじゃん。先週の表紙がGacktで、その前がKAT-TUNだよ。彼等が表紙だからって買う人たちが、ビジュアル的にちょっとキツイ、サンボマスターの表紙だからって買うと思うか?どう見ても購買層がかぶらないだろう」
「まあ、確かにそのとおりですけどねえ。でも、それだったら何で彼等を巻頭に使うんすかねえ?そりゃ、出す方にとっても載る方にとっても、あんまし楽しくない状況でしょ?」
「これは、あくまでも噂なんだけど、どうやら事務所かレコード会社の方と、他の売れてるミュージシャンの特集をやった代わりのバーターで今回の特集になったらしいぜ」

話しのどこからどこまでが真偽なのか私にもよくわかりません。私、別にサンボマスターのことが好きでもなんでもありませんし、正直むしろ「暑苦しくて、うざい」とさえ思っていました。けど、この話しを聞いて彼等のことがなんだかちょっとだけ気の毒になってきました。かと、言ってわざわざCDを買って聴こうというところまでは同情はしてはいないのですけど、自分の腹が痛まないささやかな範囲内で、彼らのために何ができるのか、ちょっとだけ考えてみました。その結果、①とりあえず、CDを聴いてあげる、②もし、売れ残っていたらとりあえず一冊買ってあげる。これが自分にできるいっぱいいっぱいだという結論になりました。と、いう訳で今借りてきたサンボマスターのCDを聴きながらこの日記を書いています。