中沢新一さんの「アースダイバー」を読んでいたら、妙に地図を片手に街を歩きたくなり、その次に読んだ石持浅海さんの「水の迷宮」が水族館が舞台だったせいもあって、久しぶりに水族館に行きたくなりました。しかし、今の私は病気が完治していないため運動制限を受けている状態。因みに単位は「歩」です。退院した当初は一日三千歩しか歩いてはいけなかったので、それに比べたらかなり自由にはなったのですが、まだ完全に歩数の束縛から逃れる事ができません。
そういえば、TOKIOの「鉄腕DASH」で決まった歩数で目的地にたどりつけるか、という企画をたまにやっていますけど、感覚的にはあの感覚に近いものがあるでしょうか。鉄道やバスなどといった交通機関を有効に使って、いかに歩数を使わずに目的地に到着できるのか、ない知恵をふりしぼって考えます。ただ、そうやって生活しているとどうしても移動が鉄道やバスの路線上や、駅・バス停の周辺に集中してしまう。そんなことが続いていくと、「点」と「線」だけの移動に段々と嫌気がさしてしまい、そこから少しでも逸脱する行動というものにどうしようもないあこがれを感じてしまいます。健康になって運動制限がなくなるまではどうしようもないのだということは、頭のなかでは理解できるのですが、それでも決まった歩数以上歩きたい、という誘惑を抑えるのに、ひとかたならぬ苦労をしています。入院前にはかなりの運動不足で歩くのなんて面倒くさいと思っていたにも関わらず、いざ思い通りに運動が出来なくなったらこの有様ですから、われながらいい性格をしてるよなあ、って思います。
ところで、鉄腕DASHの話に戻りますけど、長瀬クンや松岡クンと、城島リーダーとの歩数の数が同じなのは、何か不公平だよなあ、って感じてしまうのは私の気のせいでしょうか?更に、最近リーダーの気持ちが何となく分かるような気がするのも、私の気のせいでしょうか?