喘息発作が再発

体調が悪い、悪いと言っている間に、持病の喘息の発作がとうとうでてしまい、水曜日に会社を早退して病院に行きました。点滴を打ち、吸入を行った後、自宅で一日休み。おかげでコンディションが悪いながらも、漸く外出できる状態にまで回復しました。もっとも、今のところ薬で発作を止めている状態なので、全く油断できない状態ではあります。うちの会社の決算棚卸しが三月末だったので、そこまでは何とか持ちこたえたかっただけに、非常に残念です。しかし、一方では、今回は体調不良を承知なのに無理をしたため、傷口を広げてしまったような気がします。先日の繰り返しになりますが、自分の身を自分で守るということは本当に難しい。
病気になると、体調が悪くて困るのはもちろんですが、一番嫌なのが、自分のあらゆる意識が病気の方に向いてしまい、自分の世界には病気以外ほとんど存在しないような気分になってしまうことです。そういえば、山田詠美さんの小説のなかに、そういう気持ちを上手く言い表わしてくれていた一節があったような...。

「違う。死ぬほどのこっちゃないわ。単なる貧血症よ。血圧低いのよ。気分が悪くなってる間ってね、なんにも考えられなくなるの。すごく利己的な自分に気付くのよ。優しさとか思いやりとか、まったく役に立たないのよ。世界情勢がどうなるとか、環境保護が叫ばれたいるとか、そういうことが、意味をなさなくなっちゃう。あー、気持悪い、吐きそう。それが自分のすべてになっちゃうの。そういう余裕のない自分がたまらなく嫌なの。でね、私の場合、その嫌なことが、しょっ中あるの。私の言ってること解る?」
山田詠美ぼくは勉強ができない (新潮文庫)新潮文庫