東直己「札幌刑務所四泊五日」

交通違反反則金を踏み倒し続けて刑務所に入るとどうなるのか。」
怖いのも見たさでどうなるのか想像してみたことのある人は多いと思いますが、本当にやるお馬鹿な人がいるとは思いませんでした。それも、ミステリー作家の東直己とは。
内容的には、やったことに比べたら健全なドキュメンタリーです。(題材には大いに問題がありますが)ただし、作品中でも会話のやりとりが絶妙にうまい人ですから、東さんが刑務所に入るまでの検察とのやりとりや、入所後の刑務所の人たちとのやり取りは、かなり笑えます。巻末のダンカンさんのあとがきを読むともっと笑えます。もし、この本を読んで面白いと思ったら、同じ作者の「探偵はバーにいる (ハヤカワ文庫JA)」もおススメです。
ISBN:4334736947:DETAIL