昨日からぼちぼちと医療費控除のために確定申告の書類を作成して、午前中にどうにかメドが立ちました。のんびりとやっていたせいもありますけど、自分が予想していた見込みよりは随分と時間が掛かってしまいました。基本的に書類仕事があまり好きではないうえに、滅多に書かないモノなので必要以上に疲れました。毎年書いている事業主の皆様の苦労が少しだけ分かりました。実は、私一歩間違えたら税務署に就職していたのですけど(もちろんノンキャリアですけど)、普段は「こんな会社に就職するくらいだったら税務署に行ってりゃあよかった」と文句を言ってますけど、こういう時になると「税務署に就職しないで本当によかった」という調子のいいことを今更ながら思います。
確定申告の書類を書いている最中にBGMとしてスコット・スタップのCDを聴いていたのですけど、確定申告の書類を書くBGMをしてはこれ以上ないくらい合わないと心の底から思い、書類が一向に進まないのを音楽のせいにしてしまいました。「じゃあ、確定申告を書類を書く時にふさわしい曲ってなんなのだろう」としょうもないことが気になってしかたなく、考えだしてしまい、書類の書く手がますます止まってしまいました。

中山元「高校生のための評論文キーワード100」

自分の文章を読み返すと、その表現の貧困さと語彙の乏しさにうんざりしてしまうことが多々あります。そこで、それではどうすれば手っ取り早く改善できるかを考えてみます。(この場合「手っ取り早く」ということが何にも優先されます)
考えた結果「そうだ、言葉を増やせばいいんだ」という結論にたどり着き書店に行ってみると、「高校生」という部分は少し気になるもののまるでそんな私のためにあるようなタイトルの本を新書売り場で見つけて読んでみる事にしました。私でもなんとかなりそうだと思った理由は、一項目が2ページにまとめられたコンパクトさと、この手の本にしては比較的簡単な言葉が使われているためです。書かれていることは決して新しくもものめずらしくもないのですけど、数多くのキーワードのなかから選ばれた100のキーワードは確かに大学入試の論説文のなかに出てきそうなモノばかりですし、キーワードを選別して内容に関わらず2ページにまとめるという作業はかなり大変だっただろうかと思います。人によっては「ありきたり」だとか「もの足りない」といった印象を受ける可能性があるかとは思いますけど、最初から「手短に」、「ツボを押さえて」という狙いで本作は作られているのですから、逆に「ありきたり」で「もの足りない」ということは本作に対する褒め言葉だとさえ言えるでしょう。私にとっても、どの言葉を、どの程度理解しているのかを知るうえでいいチェックリスト代わりになりました。
ただそうやってチェックしていると、ほとんどの言葉が正しく理解できていないうえに、キーワードを理解しようとするとチェックしたそばからそれを忘れてしまうので、当初の「言葉を増やす」という私の目論見はものの見事に失敗に終りました。キーワードが100個もあると一見ものすごいお得感があるのですけど、野球の千本ノックと一緒で、スタミナと根性が付くというメリットはあるものの、労力に見合ったほどの効果は得られないなあって思いました。
ISBN:4480062424:DETAIL

Scott Stapp「THE GREAT DEVIDE」

クリードのヴォーカリスト、スコット・スタップのソロCD。バンドが解散してソロになるとヴォーカリストの作るCDというのは、大体メロディアスになる傾向がありますけど、このCDのついては、その数少ない例外だと思います。クリードのハードな側面というのは実はこの人による部分が大きかったんだ、ということにこのCDを聴いて気が付きました
ASIN:B000B5NHYU:DETAIL